PC-MT2-H3W
MURAMASAにもWindows 2000を

ノートPCなんて物を買ってしまいました。
スペック的は、、、、今使ってるデスクトップよりCPUが早いのか、これ・・・・

が、そうはいってもCPUはペン3の1G、メモリーは512M(標準256M)です。
これ、XP動かすスペックじゃないような気もするんですが・・・・(贅沢なのかなぁ)

というわけで、Windows2000クリーンインストールしました。
まあ、2000の入れ方なんてわざわざ特記するようなことでもないんですが、それなりにいろいろ困りましたんで。
新モデルってことで、まとめておくと誰かの役にたつのかな、と。
ただ、あまり詳しく書いてないので、ある程度PCの知識が必要です。

※当ページの内容は、あくまで私の環境下でのレポートであり、Windows2000のインストール及び動作を保証する物では有りません。
「2000が入るらしいからメビウス買ったのに入らないぞ」、とか言われても私は責任を取れませんので各自の判断でお願いいたします。
また、各メーカへの質問なども行わないでください。
では、インストール方法です。とりあえず、素直には入ってくれません(笑)
純正FDDは持って無いので、CDからが目的です。
まず、以下のものを用意しましょう。

・純正(または互換)CDドライブ(PCカード式)
CD起動ができないとだめですので、純正かその互換品ということになります。
私の場合、すでに持っているCASIO製のMPC-142CCDを使用しました。
ちなみに、windowsからの認識は「Panasonic KXLC005」となっており、このPanasonicドライブは結構他のメーカーでも使われているようなので、ケーブルやコネクタの外見など同じならば中身は同じじゃないかと思います。
USB接続の物は、DOSからのドライバが違うはずなので、ここに書いてある通りだと無理だと思います。
config.sysを書き換えればたぶんできると思いますが。
また、ムラマサの内蔵有線LANはRealtekのRTL8139が搭載されています。
このチップは、DOS版のドライバもリリースされているので、もしかするとネットワーク経由でクリーンインストールできるかもしれません。

・Windows98 起動FD
SE、Meの物が使えるかはわかりません。
また、XPでもDOS形式の起動FDが作れますが、そちらも確認していません。

・CD−Rドライブ&ライティングソフト
ブータブルCDが作成できる環境が必要です。
私は、B's recorder GOLDを使用しました。

・他のPC
ネットワークが使える物。まあ、前述の事もあるんでCD−R付きマシンが別途必要ってことです。



第1工程 XPのバックアップ
2k用のデバイスドライバで入手できないものがあるっぽいので、XPからデバイスドライバを取り出します。
必要なのは、以下の5ファイル1ファイルです。
machine.inf、usbport.inf、hccoin.dll、usbehci.sys、usbport.sys
ネットワーク先にコピーしておきましょう。

第2工程 ブートCDの作成
なぜだかわかりませんが、windows2000のCDから起動してインストールすると、途中で失敗するため、起動CDを作成します。
まず、純正リカバリディスクから、ATACD190.SYSを持ってきます。
リカバリディスクを起動し、リカバリを中断します。
すると、Aドライブにこのファイルが見えますので、このファイルをコピーしてください。
HDDにコピーするには、XP上からDドライブをFAT32で再フォーマットしておく必要があります。

次に、98起動FDを加工します。
ディスク1に、以下のファイルを入れてください。余計なファイルは消さないと入りません。
起動FDの中のebd.cabに圧縮されている物もあるのでその中も探してください。
また、不可視属性のファイルもあります。
まあ、必要ない物も入っていますが、とりあえず私が良く使う起動CDはこんな感じです。
ANK16.FNT
ANK19.FNT
ASPI8DOS.SYS
ASPICD.SYS
AUTOEXEC.BAT
BILING.SYS
BTCDROM.SYS
COMMAND.COM
CONFIG.SYS
DRVSPACE.BIN
EXTRACT.EXE
FINDRAMD.EXE
HIMEM.SYS
JDISP.SYS
JFONT.SYS
JKEYB.SYS
JKEYBRD.SYS
KANJI16.FNT
OAKCDROM.SYS
RAMDRIVE.SYS
SETRAMD.BAT
ATACD190.SYS   ※下記参照
ebd.cab      ※新たに作成(下記参照)
autoexec.batと、config.sysは、このファイルを使用してください。

また、ebd.cabは別の物を作成し、それも一緒にしておきます。
この中身は、以下の物を入れておきましょう。
ATTRIB.EXE
CHKDSK.EXE
DEBUG.EXE
EDIT.EXE
EXT.EXE
FDISK.EXE
FORMAT.COM
HELP.BAT
MSCDEX.EXE
RESTART.COM
SCANDISK.EXE
SCANDISK.INI
SMARTDRV.EXE	※windows98がインストールされたHDDに入っています。
SYS.COM
では、このFDをCD−Rにブータブル形式で焼きましょう。
以上で、起動CDの作成は終わりです。

第3工程 起動→インストール
今作ったCDを使うことで、ムラマサから本物(?)のDOSを起動することができます。

ここまで来れば、CDも読み込めるはずなので、普通にWindows2000をインストールすることが出来ます。
FDISK→再起動→フォーマットの後、SMARTDRVを組み込んで、i386\winntを実行するとインストールが始まるはずです。
ちなみに、SMARTDRVを組み込まないと、インストールはものすごく遅いです。

(2000のインストール自体は普通と変わらないので省略)

第4工程 デバイスドライバ
2000のインストールが無事終わったとして、いくつかのデバイスドライバが標準では入りません。
・CD−ROM
リカバリディスク4の\CDROM\CECD02に入っています。

・モデム
リカバリディスク4の\MODEMに入っています。

・サウンド(Avance AC97 WDM Driver)
リカバリディスク4の\SOUND\wdmに入っていますが、
下記よりダウンロード出来ます。
http://www.magic-pro.com.hk/download/mb.htm

・Intel SpeedStep technology Applet
下記よりダウンロード出来ます。
http://www.compaq.com/support/files/evonotebook/us/download/15350.html

・ディスプレイ(Intel(R) 82830M Graphics Controller)
リカバリディスク4の\DISPLAY\Win2000に入っていますが、
下記よりダウンロード出来ます。
http://www-6.ibm.com/jp/domino05/pc/download/download.nsf/DownloadAllListView/2BEF3E38D0095F9C49256C4D00539047

・無線LAN
SHARP純正の無線LANカードと同一のドライバを使用します。
下記よりダウンロード出来ます。
http://support.sharp.co.jp/mebius/download/peridevice/cewc02-172920227/index.asp
リカバリディスク4の\WLANにも入っています。

・USBコントローラー
XPからバックアップしておいたファイルを使用します。
インストール時にエラーがでますが、問題ないようです。
追加情報:03年2月8日
上記方法ではUSB2.0が正常に動作しませんでした。
Windows Updateでドライバを入手することができます。
また、Windows Update Catalogでは、「そのほかのハードウェア、Microsoft Corpration、Windows 2000 family、Microsoft Usb Driver」になります。

・PCI−bridge
XPからバックアップしておいたファイルを使用します。

・タッチパット
リカバリディスク4の\TOUCHPADに入っています。
インストールすることで、スクロール機能などが使えるようになります。

第5工程 パフォーマンスUP
その1、レジストリをいじって貴重なリソースを大切に
とりあえず、デスクトップで右クリックをすると、ディスプレイ解像度などのメニューが追加されています。
これがまた、液晶で使うなら解像度なんてそうそう変更するわけでもないのにこんな所にいるおかげで、メニューの表示がかなり遅くなっています。
以下のレジストリを削除することでこの追加メニューを削除できます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\CLSID\{0F195FA1-CCF0-11D2-8B20-00A0C93CB1F4}
また、このメニューを削除すると、ディスプレイドライバの詳細設定ができなくなりますので、以下のファイルも必要有りません。
以下のレジストリも削除してスタートアップ項目から削除してしまいましょう。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run HotKeysCmds
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run igfxtray


WirelessLANの設定ユーティティーが自動起動して常駐しますが、設定なんてそうそう変える物ではありません。
というか、デバイスマネージャーからSSIDなどは変更できますし。
というわけで、これもスタートアップから削除してしまいましょう。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run SHARPWireless
実行ファイルを直接起動することで、いつでも起動させることができます。

アナログモデムも今更そうそう使う物では無いと思います(少なくとも私は)
これも何か常駐していますが、何をしているのか解りません。
とりあえず使わないので消してしまいましょう。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run LTSMMSG

しかし、レジストリを削除すると後々何がおきるか解りませんので、削除するまえにバックアップは取りましょう。


その2、DirectDRAWが変??
メディアプレーヤーを使用すると、何故かDirectDRAWを使用しないでムービーを表示するようです。
MS-MPEG4コーデックに限った物なのかもしれませんが、とりあえず不便です。
無駄にパフォーマンスを持って行かれますし、拡大が綺麗に出来ません。
これに関しては、http://www.tac.ee/~prr/videoutils/から入手できる、DivXG400というソフトをインストールすることで解決するようです。
元々、MatroxのG400用のユーティリティーの様ですが、問題なく使えるようです。

その3、WirelessLANのチャンネルが変???
どうも、うちの環境だと、チャンネル12〜14が使用できません。
もともと無線LANだとチャンネルは自動検索してくれるはずなんで、チャンネル設定はいらないはずです。
うちの場合、アクセスポイントがチャンネル14に設定してあり、もちろん他の無線カードは使用できています。
しかし、なぜかムラマサの内蔵無線LANだけ認識してくれません。
この点、XPでも2000でも同じでした。対処として、アクセスポイントのチャンネルを1〜11に変更すれば問題ないようですが、どうも納得が行きません。
というか、これってバグなのか故障なのか相性なのか、それすらも解りません。
チャンネル12〜14が使える人、使えない人、報告をして頂けるとうれしいです。

感想、要望、バグ報告、その他何かありましたら、メールもしくは掲示板にてご連絡ください。
裕之  
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