MTV1000の実力やいかに?
〜マクロビジョンは回避可能?!〜
カノープス株式会社より発売されている「MTV−1000」。その筋では色々評価が別れてますね。
とりあえず、某きゅうじゅうきゅう電機で安かったかも知れない気分で衝動買いしてしまいました。購入価格約4万円。購入時期を考えると実に妥当な値段で安くもなく高くもなく・・・・(笑)。
いや、まあ、どっちみちwin2000をメインに使うようになって、今まで使っていたI・O DATAのGV−VCP/PCIが使えなくなったのでいつか何か買おうと思っていたので高くなければ別に良かったのですが。
さて、それでは、MTV1000の評価と行きましょう。と、言いたいところですが、自己紹介ページを見てもらえれば詳しく書いてありますが、AV環境をちょっと書き出してみましょう。
・ビデオデッキ ビクター HR−X1
・DVD/LD パイオニア DVL−919
・DSP(つまりセレクタ) ヤマハ DSP−A2
とりあえず、再生環境としては申し分ないと信じています。
しいて言うなら、ビデオデッキにTBCが欲しいですね。X5とかX7とか。
逆に言うと、TBC無しでどれだけ綺麗に取れるかってのも性能でしょうか。
というわけで、これらの機械を使って判断です。
もっといい機械使えや〜、とか言う人はMTV1000なんて買いませんよね?
定番とも言える画質については値段相応ですね。損はしないと思いますよ。って、それだけかい(笑)。
TBC無しデッキからのキャプチャのジッターなども殆ど気になりません。
キャプチャした物をアップしたいのですが、さすがに著作権とサーバーの都合がありますので。
サウンド部もキャプチャに内蔵と言うことで、映像と音が完全に同期するのが良いです。音質も問題ないですね。
以前のVCP+サウンドカードだと、どうしても若干の誤差が出るらしく、30分程度のキャプチャをすると気になる程度の誤差が出ましたが、MTV1000だとそんなことはありません。キャプチャ後に調整の必要がないのでとても便利です。
しかし、どうやらあまりにも不完全なNTSC信号(ビデオのサーチや無信号など)が途中に入ると、同期が取れなくなるようです。
ふつうにビデオデッキからキャプチャする分には全く問題無いので実害はないですが。
あと、ハードウェアエンコードというのも便利です。
VCPだと、30分キャプチャすると余裕で10G超えるんですが、MPEG2だと数Gです。いや、HDDは安くなったのでいいのですが、転送速度が辛いですね。
無圧縮AVIだと他に作業しながらはさすがに辛そうなので。
最高画質にしておけば、MPEG2への劣化も気にならないレベルです。
720×480等でキャプチャするなら、無圧縮だとRAIDでも辛すぎですね。
つまり、良い点は。
・映像・音質は値段相応。
・サウンド内蔵は絶対便利。
・ハードエンコードもそれなりに便利。
・・・・・・・だけ?
では、次に、使ってみて不便な点です。大量にあります(^^;
・キャプチャソフトが使いにくい。
無意味に操作ウィンドウが大きくて邪魔です。しかも、遅い。まるで、メディアプレイヤー7(笑)。
・MPEGでしかキャプチャできない。
やはり、AVIでキャプチャもできた方が便利だと思うのですが…。
・マクロビジョンが・・・・
誤認するんですよ。ビデオテープのノイズをコピーガードと。致命傷です。これについては下で詳しく。
・BS非対応。
チューナー内蔵ならBSも欲しかったかも。ま、別に用意すればいいんで全然問題ないですが。
・編集ソフトがない。
簡易な物でも良かったのでMPEG2+wav形式を切り張りできる程度の物は欲しかったです。
・サウンドがアナログのみ。
デジタル入力も欲しかったです。ただ、映像との同期を考えると理論上無理なのかな?
ってな感じです。なんか、まだ他にもあるような気もしますが。どっちみち、些細な問題ですけどね。
が、マクロビジョンコピーガードの誤認問題は重傷です。
DVDなどからキャプチャできないのは当然ですが、自分で録画した物もキャプチャできない事があるってのは致命傷です。
また、(たぶん)ガードキャンセラーなどを使うことでDVDなどのキャプチャは可能になると思いますが、ノイズの誤認は完全には回避できないはずです。
どうしてくれるんだカノプーって感じです。
ドライバのバージョンアップ履歴を見ても、「マクロビジョンのチェックを行う時間および間隔を見直しました。」という表記があるにもかかわらず、最新版(現時点で1.10β)でも誤認します。
この問題に関しては他のページ上でもかなり話題に出ていまして、TBCを使うとかコピーガードキャンセラーを使うとかという方法があるようですが、根本的に問題が解決しているわけでは無いようです。どちらも持っていないので確かな事は言えないのですが。
つまり、カノプーの大バカ野郎はこれだけ重大な問題を抱えてるにもかかわらず、マクロビジョンのチェックは外さないつもりなのでしょうか。
ちなみに、マクロビジョンのチェックが厳しすぎるのはどうやらカノプーのせいではなく、フィリップス製のデジタイザチップ(SAA7114H)の検出機構に問題があるようです。
結局そのいい加減な検出機構を持っているチップを採用したカノプーがやっぱり悪いんですが。
と、言うわけで、ハッカー魂に磨きをかけて(笑)、この検出を外してしまいましょう。
ドライバソフトへパッチ当てだけで外れちゃうんですね。これが。
※パッチ法は公開終了しました
自力で頑張ってください
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裕之
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