ROMIO-II

エミールソフトから発売されていたROMIO-IIというEP-ROMライターです。
初代ROMIOの写真とかは見かけますが、ROMIO-IIがまず出てこないので地味に結構レアなようです。


仕様としては、28pinのUV EP-ROMを書き込むことができます。2764〜27512ですね。

さて今更(といいつつたまにそこそこ使ってましたが)、これのハード的な仕様についてです。
元々製品としても汎用I/Oポートにも使えるということなっており、説明書にも詳細が記載してあった記憶があるのですが、説明書を紛失してしまいました。

基本的な中身としては、Vpp作成/制御回路とPPI(i8255)がI/Oでマッピングされています。
I/O 00〜03hがPPI、I/O 04h〜07h(下位2bitをデコードしていないだけで用途は同じ)がVPP制御系IOです。
基本的にはROMのほとんどの端子がPPIと直結されています。
I/Oの00h〜02hがPPIのPort A〜Port C、I/Oの03hがPPIのコントロールワードレジスタです。

まず、対応ROMのピンアサインとPPIのportの対応を整理しましょう。
2764
27128
27256
27512PPI
port
ソケット
PIN No.
PPI
port
2764271282725627512
VPPA15PC7128-VDD
A12PC4227PC6#PGMA14
A7PB7226PC5NCA13
A6PB6325PC0A8
A5PB5424PC1A9
A4PB4523PC3A11
A3PB3622-#OE#OE/Vpp
A2PB2721PC2A10
A1PB1820-#CS
A0PB01019PA7D7
D0PA01118PA6D6
D1PA11217PA5D5
D2PA21316PA4D4
GND-14    15PA3D3
上記の通り、ほぼ全ての端子をPPIから制御することができます。

次に、上記でわり当たっていない端子と、Vpp電圧の制御についてです。
これらについては、I/O 04h〜07hにわり当たっているコントロールレジスタを使ってアクセスします。
このポートについては、74HC174で6bitのレジスタが構成されています。書き込み専用で読み出しはできません。
それぞれの機能は下記の様になります。
bit機能
520pinをTTLレベルで制御します
422pinをTTLレベルで制御します
30:Vpp電圧21V / 1:Vpp電圧12.5Vとなります
2未使用
10:22pinをbit 4で設定された値にします
1:22pinにVpp電圧を出力します
00:1pinをPPI PC7で設定された値にします
1:1pinにVpp電圧を出力します

つまり、出力回路構成は以下のようなイメージです。
PC7は入力ポートとしては使えないと言うことになります。


というところで、基本的に全端子がアクセスできるので、1Mbit MASKROMリードソフトを作成してみました。
いわゆる1Mbit メガロムに良く採用されてる28pinのROMです。
初代ROMIOで使えるかは不明です。

ROMIO-II_1Mbit MaskROM reader  [95]


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裕之  
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