Victor NAPLPS BD mk2

VictorのHC-90/95専用NAPLPSボードです。
おそらくは、
NAPLPS デコーダーソフト
https://www.generation-msx.nl/software/victor-co-of-japan-jvc/naplps-decoder-software/release/6112/
と一緒に使う、もしくは同梱販売だったのではないかなと・・・。
動作の様子


ボード全体


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回路図
回路図pdf

主要部品
・27256 x2
・62256
・HN58C65P (8KByte eep-rom)
・uPD24C2000C(2Mbit 漢字ROM)
・PAL x3

スロット構成
このボードは96pinバスの下段にしか入れられない。
※このボードはボード内でスロット拡張しているので、基本スロットにしか入れられない。96pinバスの上段スロットは#0-3、下段が#2。
よって、スロット構成は下記に固定される。
#2-0PAGE0:NAP BASIC EPROM
PAGE1:NAP BASIC EPROM
PAGE2:SRAM
PAGE3:SRAM
#2-1PAGE1-2:EPROM(ソケットのみ)
#2-2PAGE1:RAMDISK FDC ROM
PAGE2:ROM(ただしALL FFh)
#2-3EEPROM & 漢字ROM
A[15:0]=XX0XXXXXXXXXXXXX (0000-1fff等)EEPROM R/W
A[15:0]=XX1XXXXXXX0XXXXX (2000-201f等)漢字ROM R
A[15:0]=XX1XXXXXXX1XXX00 (2020等)EEPROM !RDY/BUSY R
A[15:0]=XX1XXXXXXX1XXX11 (2023等)漢字アドレスHi WOnly(6bit)
A[15:0]=XX1XXXXXXX1XXX10 (2022等)漢字アドレスLow WOnly(7bit)

漢字ROM
第1/第2水準が漢字FONTです。PC-9801漢字と思われます。

※クリックで全体表示

RAM DISK
■前提
ベースは普通のDOS1カーネルです。
HC-95のFDDのFDCはSLOT#3にあるため、こちらのカーネルが先に初期化が動き、RAMDISKがドライブA:になります。

■DSKIO:7429
メモリーマッパーからセクタリードします。

■DSKCHG:760B
常にB=1(交換)を返します。

■GETDPB:760F
メディアID=F9の時だけ、DPB(7417h)を返します。DEFDPBとは別内容。
7416:
+1F9
+20200
+40F
+504
+601
+702
+80001
+1002
+11FF
+120017
+1401B5
+1603
+170007

■CHOICE:761F
常にHL=0を返します。

■DSKFMT:7624
マッパーの中身を初期化します。

■MTOFF :75FC
何もしません。

■INIHRD:7587
マッパーの中身を初期化します。RAM容量チェックは行わずに512KB分必ず初期化します。
※セグメントレジスタが4bitだとセグメント16を初期化しようとして暴走します。メモリ256KB機でNAPLPSボード使うときは、マッパーボードのJPを512KB設定にする必要があります。
初期化済み(ブートセクタが既にメモリ上にある)の場合は何もません(リセットでもRAMDISK内容が残る)。
初期化内容はDSKFMTと同じだが別処理になってます。

■MYSIZE:0

■DRIVES:75FE
常にL=1を返します。

■DEFDPB:7404
+0xxドライブ番号
+1F8メディアID
+20200セクタサイズ
+40Fディレクトリマスク
+504ディレクトリシフト
+601クラスタマスク
+702クラスタシフト
+80001FAT領域の先頭セクタ
+1002FATのコピー数
+11FFディレクトリエントリ数
+120017データ領域の先頭セクタ
+1400B5最終クラスタ番号
+1603FATサイズ
+170007ディレクトリ領域の先頭セクタ

■INIENV:7602
HL=7608h

7608:
JP 6027H

■OEMSTA:768A
独自命令何もなし

■共通
・メモリは#0-2(固定)、セグメント4〜を使用。ディスクイメージがそのまま格納される。
・ブートセクタのパラメータ
768C〜
DB0EBh,0FEh,090h
DB"JVC YNW"
DW200h;セクタサイズ
DB2;クラスタサイズ
DW1;予約セクタ数
DB02;FATのコピー数
DW255;ディレクトリエントリ数
DW380h;総セクタ数
DB0F9H;メディアID
DW3;FATサイズ
DW9;トラックあたりのセクタ数
DW2;ディスクの面数
DW0;隠されたセクタ数

NAP BASIC
■CALL NAPINIT(a,b,c)
SCREEN7にしてカラーパレットをNAPLPS用に初期化します。
その他内部的にワークエリアの初期化などをしています。
引数a:0:ノンインターレース、1:インターレース
引数b:不明
引数c:不明

■CALL NAPOUT(a)
よくわからない。
引数は見ていなさそう。

■CALL NAPFILE(<ファイル名>)
指定されたファイルを読み込んでNAPLPSデータとして表示します。

■その他
Z180用のUARTに関するBASICは無さそうです。

感想、要望、バグ報告、その他何かありましたら、メールもしくは掲示板にてご連絡ください。
裕之  
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