MSX-AUDIO

ついにMSX-AUDIO(FS-CA1)を入手しました。
入手経路はヤフオク。何故かADPCM用RAMが256Kbyteに増設済みという謎仕様。



ちなみに、結構見た目より軽いです。
というわけで、とりあえず分解してみます。


意外と中身は小さいです。半分くらいしかありません。

ちなみに表面のフタはこんな感じ。


さらに拡大。

なんか他の物にも流用出来そうな箱だけど、こんな形したもの他にないよなあ。
追記:2014/1/5
FS-UV1と同じではないかという情報をいただきました。


これがメイン基板。

たぶん赤枠内が増設されたRAMだと思われる。

YM8950とYM3014


増設されたと思われるRAMボード。

41256が8個とHC244が乗っている。合計256Kbyte。
シルク印刷まできちっと入っていて、どう見ても個人で(少なくともMSX全盛期時代に)1枚だけ作った物とは思えない。
でもメインボードと接続されている箇所は、フラットケーブルで接続。コネクターで取り外せるような位置に付いてたりはしていないらしい。

RAMボードを外した状態。

フラットケーブルの左下にも41256が乗っている。これが元々の256Kbit分のDRAMで、おそらくはRAM増設して無効にしてある物と思われる。
この写真じゃわからないけども、ROMは2段重ね。あと、右下にもLS32が増設されている。
ROMには手書きで、「MSX Audio Lo '1691'」の文字。
これ書いたのオレだっ!っていう人が居ましたら是非ご連絡を!


ROM2段重ねの様子。
写真じゃ解らないけども、ROMは27512(64KByte)
CS(20pin)が制御されてるのが解る。
追加回路はこんな感じ。

FS-CA1は元々128KByteのROMが乗っているはずなので、下段はおそらく本来の1MbitマスクROM。
ちなみに1MbitROMと27512は22pin(A16/Vpp)を除いてピンコンパチ。
27512の22pinの論理は、Lでチップアクティブ、Hでインアクティブ、13.5V(Vpp電圧)で書き込みモード。
だから、本来のCSがLでA16もLの場合は、マスクROMのCSがHになるんで、マスクROMはインアクティブ。
EPROMのCSはLで、Vpp(=A16)もLになるんで、EPROMはアクティブ。
同じく、CSがLでA16がHの場合は、マスクROMのCSはLでアクティブ。
EPROMのVpp(=A16)がHになるんで、EPROMはインアクティブ。
だから、00000-0ffffまでがEPROMがアクセスされて、10000-1ffffまではマスクROMがアクセスされる様子。
しかし、そもそも何故ROMが差し替えられてるのかが不明。RAM増設の為にパッチが当てられてるんだろうか。
この辺は改造を元に戻して比べてみないとわからないなあ。


まあ中身に関してはこんな感じです。

で、MSX-AUDIOは、FM音源部とDACが別チップになっているので、FM音源の出力をデジタルデータとして吸い上げることが可能。
おそらくYM2413と基本的な構造は同じ(全チャンネルユーザー音色が使えるくらい)だろうと思うので、
OPLLのアルゴリズム内部解析には大きな手がかりになるのではないかと。
ROM音色はどうしようも無いですがね・・・・

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裕之  
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