ISEの使い方

・ISE
ISEというのは、Xilinx製PLDの開発環境一式です。その中で、ソースファイルからコンパイルしてiMPACTで書き込めるファイルを作成するソフトを、Project Navigatorと言います。
ISEは、xilinxからフリーで入手することができます。
ちなみに、iMPACTはProject Navigatorから自動的に立ち上がりますが、別のソフトです。一緒に解説しちゃいますけど。

ここでは、超簡単にProject Navigatorの使い方を説明します。
画像は5.1.03i。ちょっと古いですけど、6.3iでもあまり変わりませんでしたのでそれ以降でもあまり変わらないでしょう。

File→New projectでウィンドウが開きます。



こんな感じで設定してみて下さい。
Design Flowは、XST VHDLから変更しなくて問題ないです。あとは、環境に合わせて設定して下さい。

OKを押すと、なんか作業ウィンドウっぽい物ができます。
ここで、ウィンドウ左上の部分に、RTLソースファイル、ucfファイルをドラッグ&ドロップしてください。



ドラッグすると、下記のどちらかのウィンドウがファイル数ぶん連続して出るはずです。



ソースファイルの場合は、「VHDL Module」を、
ucfファイルの場合は、「top」(最上位階層)を選択して、OKを押して下さい。
すると、今ドラッグした箇所にファイルが追加され、その下のウィンドウになにかツリーの様な物が表示されたとおもいます。



ツリーは、一番上の階層のソースファイル(ツリーの一番上ではなく)が選択されていることを確認して下さい。
選択されていなかった場合、選択して下さい。

すると、その下のウィンドウに別のツリーが表示されます。というか、おそらく最初から表示されています。



このウィンドウの一番下(スクロールしてください)の、「Generate Programming File」の「Configure Device(iMPACT)」を右クリックして、「Rerun All」を選んで下さい。
色々作業が進んで(ちょっと時間がかかります)、成功すると、「Generate Programming File」の左側に緑のチェックが付くはずです。

・iMPACT
上記ISEでの行程が成功した場合、自動でiMPACTが立ち上がります。
立ち上がらなかった場合は。。。。。
たぶんどっかでエラーしてます。エラーログを解析してください。ここでは解説はしません。

iMPACTが立ち上がった場合、自動でウィンドウが開きます。
ここで、iMPACTケーブルと対象PLDを接続しておいてください。
接続は、TDI,TMS,TCK,TDO,GND,必要ならば電源、です。電源は、iMPACTケーブル側から取る場合と、PLDが実装されているボードから取る場合があると思いまので、制作した回路に合わせてください。
iMPACTの設定は、
Operation Mode Selectionは、「Configure Devices」を選んで、「次へ」
Configure Devicesは、「Boundary-Scan Mode」を選んで、「次へ」
Boundary-Scan Mode Selectionは、「Automatically〜」を選んで、「完了」
つまり全部一番上ですね。
少し待つと、上手くデバイスが認識できれば、



このように表示されていると思います。
(注:この画像のデバイス名は違っていますが、本来は接続したデバイスが表示されます)
認識されてない場合は、ケーブルの作成をまず確認してください。あとは、BIOSにてパラレルがECPになっているかも確認して下さい。
xilinxアンサー#15742も参考になるでしょう。
それでも認識しない場合は、、、、、、解りません。

認識した場合は、この後、ファイル名を入力するウィンドウが開きます。
先ほどISEで設定した作業ディレクトリに、「top.jed」というファイルが出来ていますので、それを指定します
そうすると、先ほどの画像の下に指定したファイルが表示されます。
そのデバイスを右クリックして、Programを選んでください。



Programを選ぶと、下記ウィンドウが出ますので、この通り設定し、OKを押して下さい。


Programming Succeededとでれば成功です。
失敗した場合は、やはりまず疑うはケーブルでしょう。
認識まではできても、書き込みに失敗する事などもあるようですので。

可能であれば、書き込み先デバイスを交換してみても良いと思いますが、たぶんこれは難しいですよね。。。。

とりあえず、以上が超ざっくりなISEとiMPACTの使い方です。
使い方、というか、動作確認的な説明しかしてないですね(笑)

ここまで出来れば、開発環境は問題ありませんので、あとはご自分で色々いじってみて下さい。
いじっても壊れることは無いですから。。。。と、言いたいのですが、なにせ相手はハードウェア。
あまり無茶なことをすると壊れます。気をつけて下さい。
書き込むだけでは壊れませんけど、ボードに実装しているのでしたら、変な物を書き込むと壊れる可能性はありますので。


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裕之  
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