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2016/10/31 0:32
PSVRが2台手に入ったので試してみた。無論、1台は借り物。
まあ何がしたいかというと、3D画像をキャプチャしたいわけですね。
って、それPSVR2台必要なくねっていう話はあるがまあどこにどういう信号流れているのかと。




1.普通の使い方
2.PSVR認識しない
最初できた気がするんだけど、ファーム2.0とかいうのに変更してからできなくなった?
3.普通に使える。キャプチャには何も映らない。というかなんか変なノイズでる。
たぶんHDMIの同期信号が拾えてなくてたまたま同期信号として拾えるデータが
流れてきたんだとおもう
4.片方は普通に使える。もう片方はUSBがつながっていないという表示がでるのみ。
5.4と同じ。まあそりゃそうだわな。というわけでした。

2016/10/9 3:07
今更だけど、とあるPCIカードが、3.3Vスロットと5Vスロット両対応の
形状をしていて、なおかつ5Vトレラントではありませんとの記載がある。
PCIバスとのI/FはXilinxのS3Eなので、基本的に3.3V I/Oデバイスである。

これはどういう意味か。という話。古いマザーのかに乗せるときどうやって対応してるか調べるの?と


ではまず、
■5Vトレラントとは何か。
信号を出力する側が5Vで出力し、信号を受け取る側が5Vの信号を許容するか、という話。
実に単純。

もう少し具体的な話をすると、超太古の昔、PCはTTL(トランジスタ)という物で構成され、
その動作電圧は5Vであった(5V=1、0V=0として動作)。
時代は変わり、省電力なCMOSというものでPCは作られるようになり、
その動作電圧は3.3Vになった(3.3V=1、0V=0として動作)。

で、その古い規格(5VTTL)用に設計された周辺機器と、今の(3.3VCMOS)のPCを接続するときにどうなるかという話。
PC→周辺機器方向だと、3.3Vで出力、でも周辺機器側は5Vで1と判断するので、3.3Vとは0、1のどっちつかずで
どうしたら良いかわからなく、1のはずが0と誤認しちゃったりして動かない場合がある。現実問題わりと動かない。
でも5VTTL→3.3VCMOSに移行する前に、5VCMOSっていう時代があって、今でも結構5VCMOSってのはある。
5VCMOSだと、まあ構造上3.3Vはほぼ間違いなく「1」として認識してくれるので、3.3V出力を5VCMOSにつないでもだいたい正常に動く。
なので、5VCMOSのPCIカードを3.3V出力(最近の普通のPC)につないでもたいていは動く。5VTTLカードは
たぶん動かないけどそんなの実在するのか怪しいくらい太古。
さて、その逆。5V(TTLでもCMOSでも)周辺機器から3.3VのPCに信号を伝搬する場合。
本来3.3Vまでしか入力されないところに、5Vの電圧がかかるので、壊れる。
実際壊れる。すぐには壊れないけどそのうち壊れる。

じゃー、どうするの、というと、5Vに耐えれるように設計するしかない。こういう設計がされたのが5Vトレラント。
これは、今はPC側が5Vトレラントが必要となる場合の例。

■カードが5Vトレラントである必要がある場合って
というわけで。PCIカードには(規格上)、
(1)5VTTLのカード。
(2)5VCMOSのカード(一般的なPCIカードはだいたいこれ)。
というのがある。で、昔のPCは(1)との互換性を持つために、5V PCIからきちんと5Vの信号を出力している。
もちろん、PC内部は3.3Vなので、その変換回路が必要。たいていはチップセットに統合。
なので、冒頭に書いたような、3.3V I/Oだけど5Vスロットにささって、なおかつ5Vトレラントではないカードってのがあった場合、故障の原因になる。
こういう環境で使う場合に、カード側も5Vトレラント対応が必要になる。

で、最近のPCってのは、速度とか消費電力とかコストのために、(1)のカードを切り捨てて、
3.3V→5Vの変換回路を省いて、そのまま5V PCIに3.3Vの信号を出力している。
実際のところ、5V CMOSのカードならまず問題なく動く。
もう、3.3V PCIでいいんじゃねーのと思うけどそうするとスロットの形が変わって、
既存のカードの大半が動かなくなるので、5Vスロットのままになっている。

こういうPCIの規格的に微妙なマザーに使うように想定されてるのが冒頭のカード。

■結局どのマザーなら大丈夫なの
調べ方。
(1)チップセットのデータシートをみる
i945だとこんなの
http://www.intel.la/content/www/xl/es/intelligent-systems/navy-pier/mobile-945-express-chipset-datasheet.html
で、PCIがどこにつながってるかを調べる。
82801GBM(通称ICH7)につながっているのがわかる。

(2)82801GBMのデータシートを見る。
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/io/i-o-controller-hub-7-datasheet.html

(3)DC Characteristic(OUTPUT)を調べる。
適当なPCI信号の欄を見る。DEVSELとかそうそう検索に引っかかる単語じゃないのでその辺で検索。
すると、「VOH3/VOL3」と記載されている。

(4)VOH3を調べる。
VOH3のMAXを調べればいいわけだが・・・・・。
Note2にオープンドレインなのでプルアップで決まるって書いてますねはい。
つまりボード設計依存です。
が、VOH3のMINがVcc3_3って書いてます。
ので、おそらく常識的に3.3V系で設計するでしょう。ということがわかります。

というわけで、このチップセットなら冒頭のカードは大丈夫、ということになりますね。



ちなみに、PCIバスは基本的に全カード並列なので、競合しないようにオープンドレインとプルアップで構成します。
が、調停が終わった後の競合が確実に起きない場合は、「1」駆動していいことになっています。
というか「1」駆動しないと速度的に無理だったはず・・・。
なので、データシート上はこういう記載になってしまうんですねえ。「1」駆動時のMAXを記載してくれてもいいと思うのですが。


という、まあちょっといろいろ実験したくて調べたついでのメモでした。


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